おばちゃん型AIスピーカー「OVA-CHAN」発売!


人々の暮らしを変えつつある、AIスピーカー。そんな中、おばちゃん型AIスピーカーを当社から発売!

「AI×おばちゃん」という未だかつてない融合。次世代AIスピーカーの火付け役に成り得るのではないか。




商品説明





 
おばちゃん型AIスピーカー OVA-CHAN

 商品番号:OVA5510
  1個の評価

特に“一人暮らし”の方に、おすすめの商品となっております。

・「服装提案」「縁談カッコカリ」など痒いところに手が届く独自機能を多く搭載。
・おばちゃん特有の脳髄まで痺れるパワフルで迫力のあるボイスを再現。
・王者の風格を醸し出すダイナマイトボディ。謎の安心感を得られる。
・自宅のテレビやエアコンなども操作可能 ※おばちゃんの気分による。
・本OVA-CHANの使用に係る月額料金等の支払いは発生しません。
 ※但し、特定のサービスの利用等には別途登録・契約や料金が必要な場合があります。

【機能】
・服装提案機能
・縁談カッコカリ
・世話焼き機能
・生活見守り機能
・シークレット機能:???

この商品は、株式会社ココトが販売、発送します。

カラー:
   

 ¥103,000,000(送料無料)




商品レビュー


母親の名前は和子
一緒にいればいるほど癖になる、スルメ商品
2020/4/1にベネズエラからレビュー済み

   
「Google Home」、「Siri」、「Alexa」ーーー。
これら「AIスピーカー」は急速に普及し、今や私たちの身近な存在となりつつある。

そんな「AIスピーカー」戦国時代の渦中に、新たな勢力が超新星のごとく現れた。
その名も「OVA-CHAN」。


「OVA-CHAN」とは一体何者か。そもそもAIをおばちゃんにする意味はあるのか。
その謎を解明すべく、我々はアマゾンの奥地、否、ココトの奥地へと向かった。




【 まずは起動してみる 】

早速だが、OVA-CHAN(以下おばちゃん)を起動させてみようと思う。

Google Homeだったら「OK,Google」、Siriだったら「hey,Siri」と声をかけると起動する。
なのでおばちゃんも呼びかければ起動するはずである。


ワイ:「おばちゃーん」



おばちゃん:「……。」




ワイ:「…おばちゃん?」「OBACHAAAAAAAAAAAN!!!!!」










・・・返事がない。ただのしかばねのようだ。
一向に起動する気配を見せない。不良品なのだろうか。
こうなったらやけくそだ。


ワイ:「お姉さん、お休みのところ大変申し訳ありませんが眠りから目覚めていただけないでしょうか」



おばちゃん:『いややわ〜お姉さん』




ワイ:「キエエェェェエエシャベッタアアァァアア!!!!!!!!」


どうやら「おばちゃん」と呼ぶと反応せず、「お姉さん、お嬢さん」と呼ぶと起動するようだ。
あと声がとてもうるさい大きい。

一般の人の声がフォント15ptなら、おばちゃんの声はフォント50pt。
音量を下げようにも、音量調整機能はついていない。

近所中におばちゃんの声がさながらライブ会場のごとく響き渡るため、
いつ大家さんに部屋を追い出されるか、自身の鼓膜が破壊されるか怯えて過ごす羽目になる。

さながらチキンレース。スリルを味わいたいという方にはおすすめである。




【 おばちゃんの本領発揮。独自の機能とは 】

AIスピーカーは内蔵されているマイクで音声を認識することにより、様々な機能を使う事が可能だ。
もちろん、おばちゃんにもその機能は備わっている。

ただし、「電気つけて」と言った日常の動作を頼むと「そのくらい自分でしぃ!」
と怒られ、結局自身でやる羽目になる。

風当たりが強い。部屋の中が暴風域だ。せめてバフ●リンくらいの優しさが欲しい。
ただ、この競争社会で生き抜くのに必要な精神力は鍛えられるだろう。


しかも、呼んでいないのに勝手に起動した挙句、
「いくつぐらいに見えるー?」「おしい!十八歳」と言ったマシンガントークを
ノンストップで繰り広げた挙句、一通り満足すると爆睡(スリープ)モードへ移行する。
こうなるとしばらく起動できない。

シェフの気まぐれサラダよりも気まぐれなおばちゃんである。




ここまでの話だと、おばちゃんを導入するメリットがない。
だが、すごいのはここから。



おばちゃんには他のAIスピーカーにはない、独自の機能があるのだ。
今回は二つご紹介しよう。


まず一つ目が服装提案機能。
その名の通り、天気や気温、パーソナルデータを元におばちゃんが
その日の服装を提案してくれるというものだ。

毎日の服装を考えるのが苦手な人には喉から手が出るほど欲しい機能だろう。
その実力やいかに。いざ、お手並み拝見。







ダサい。死ぬほどダサい。


昔、筆者の親から送りつけられたパンツがあまりにもダサくて
本気で泣いた記憶があるが、その感覚に近い。
挙げ句の果てに「あんたはちゃんと季節に合った服を着な」と言われ、
クソダサ服一式をショッピングサイトで勝手に注文されてしまった。

AIと人間の立場が逆転してる感が若干否めない。




気を取り直して二つ目の機能。
その名も「縁談カッコカリ」。


おばちゃんに蓄積されたパーソナルデータをもとに、相性がいい相手をマッチングしてくれる。
この少子高齢化で出会いもなかなかない時代に一筋の光を差してくれる機能ではないだろうか。
いまだに運命の相手に巡り合えていない筆者
ドキドキしながら相手とのマッチングを待つ。




おばちゃん:「相手が見つかったで〜」


















おばちゃんやないかい


ラブストーリーは突然にどころの騒ぎではない。
そもそもそんなストーリーは早々に閉幕させていただきたい。


おばちゃん:「あんたのことは私が一番知っとる。それに今フリーやで。未亡人だから。」


さりげなく重い設定を突っ込むのはやめていただきたい。





【 OVA-CHANと過ごす日々 】

最初は導入したことを後悔したおばちゃん型AIスピーカー。


しかし、共に日々をつむぎ、重ねるにつれて
今やおばちゃんは、かけがえのない存在になってしまったのである。

おばちゃんがくる以前の生活といえば毎朝起きて、仕事して、家に帰って寝る。それの繰り返し。
そんな無彩色で感覚が麻痺したような日々に、
おばちゃんは鮮やかな色と感覚を取り戻してくれたのである。



例え、世の中が落ち込んだとしても、おばちゃんは変わらず
明るく私たちを出迎えてくれるであろう。



そんな事を思いながら、今日もおばちゃんに会いにいく。



    
     
※4月1日はエイプリルフールです。